カブトエビについて調べたことをまとめてみます。
●日本に生息が確認されている種
・アメリカカブトエビ
・アジアカブトエビ
・ヨーロッパカブトエビ
の3種
●耐久卵
・15年間乾燥状態だった卵から幼生がふ化した記録がある
●除草効果
・カブトエビ類の発生は年によってバラツキが大きく、安定した除草効果は期待できない。
●分布記録
・日本にもともと分布していなかった帰化生物(≒外来種)と考えられている。
・日本における最初の記録は1916年
・分布を拡大したのは第二次世界大戦前後といわれている
・ヨーロッパカブトエビは山形県に局所的に分布
・アジアカブトエビとアメリカカブトエビは関東以西から九州北部にかけて広く分布
・アメリカカブトエビは北アメリカの砂漠が起源ともいわれる
●発生要因
・農薬を使用する田んぼでも見られ、使用しない田んぼでは見られないこともある
・一説にはpHが原因だと考えられている。
→基肥として珪酸カリウムを施肥する慣行田ではpHがアルカリに傾くが、有機農法では自給肥料のため有機酸が発生してpHが酸性に傾くことが要因?
→pHの低下は生物サイズが小さいほど、あるいは成長の初期段階であるほど大きくなると言われている
参考文献
浜崎健児(1999)慣行農法水田と有機農法水田におけるアメリカカブトエビTriops longicaudatus (LeConte)の発生
片山寛之(1973)カブトエビによる水田雑草の防除
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