2021年1月23日土曜日

~1日1種紹介~ ケシゲンゴロウ

 

①名称

ケシゲンゴロウ Hyphydrus japonicus japonicus

コウチュウ目ゲンゴロウ科ケシゲンゴロウ属

生息地域(私が確認した地域は地図で塗っています)

北海道、本州、四国、九州、対馬、南西諸島(沖永良部島以北)

朝鮮半島、ロシア極東部





生息環境

水田、休耕田、池沼

環境省のレッドリスト

準絶滅危惧

⑤個人的なレア度(Max6)

☆☆☆

⑥個人的な感想その他情報

マイナーな地下性種から急にメジャーな種の紹介となります。

ケシゲンゴロウシリーズです。

ケシゲンゴロウ属のほとんどが水田や池といった止水域で生活しています。

ケシゲンゴロウの仲間の幼虫はほかのゲンゴロウの幼虫と比較して変わった形をしています。

主な餌となるカイミジンコを捕食するために頭の先端がとがっていて、まるで寿命が近い鉛筆のような形をしています😀

成虫もまんまるで非常にかわいらしいフォルム、そして動きをします。

そんなかつて普通種だったケシゲンゴロウですが、2000年代以降全国的に数が減ってきています。

理由は池などの消失や水田環境の農薬等による悪化が考えられます。

私が確認した環境はすべて自然度の高く他の水生昆虫も多く住んでいました。

また、上翅の光沢がオスとメスで異なっています。

一般的にはオスが光沢が強いです。

しかし、メスも光沢が強い個体や欠く個体も存在しています。

光沢のあるメスは四国、九州以南に多くみられるようです。

この理由は定かではありませんが、交尾をする際に(オスがメスの背中に覆いかぶさる)メスが光沢をなくすことによって掴まりづらくしている可能性があります。

交尾でオスに掴まると動きが制限されて、採餌ができなかったり溺死するメスも現れるようなので、こういった形質が進化の過程で現れたのかもしれませんね。





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~1日1種紹介~  ニセセマルガムシ

 ※写真は撮れ次第アップします。 ①名称 ニセセマルガムシ  Coelostoma fallaciosum コウチュウ目ガムシ科セマルガムシ属